第20回文化庁メディア芸術祭 功労賞ご受賞に寄せて
この度の第20回文化庁メディア芸術祭功労賞のご受賞を心よりお慶び申し上げます。
シンセサイザー音楽の世界的な先駆者でいらっしゃった冨田勲先生に師事されてより、ご自身も第一人者として、長きに亘り第一線で音楽活動を続けておられる一方、組織人として私ども芸団協の役員を10年以上に亘りお勤め戴き、我々実演家を取り巻く様々な課題や業界の発展・振興事業に積極的にご尽力を戴いております。音楽家としての豊富な知識と幅広い人脈、経験に裏打ちされた見識とお人柄、情熱と責任感を持って取り組まれる姿勢に、常に崇敬の念を以て接して参りましたが、この度のご受賞が、その真摯な姿勢がより評価されてのことと、深く感銘を致しております。
野村 萬
公益社団法人日本芸能実演家団体協議会 会長
重要無形文化財狂言保持者各個認定(人間国宝)
文化功労者


功労賞の受賞おめでとうございます。日本の電子音楽発展に貢献した第一人者ですから、その功労が認められたことは当然とはいえ、とても喜ばしいことです。
細野 晴臣


松武さん、ここは素直に貰っておこう。
これがまたモチベーションになって、次ぎの作品につながることを期待してます。
坂本 龍一


このたびの功労賞受賞、おめでとうございます!
松武さんの功績は、その世界での真のパイオニアでありながら、それからの地道な努力、活動のたまものなんだな、ってつくづく思います。
心の中でさらにしみじみ、お祝いしますね……。
高橋 幸宏


松武さん、受賞おめでとうございます。これからも健康でいいお仕事してくださいますように!
矢野 顕子


松武さん、功労賞受賞おめでとうございます。イベントなどで御一緒させて頂く時、 常にシンセサイザーの面白さ、素晴らしさを伝えようとする松武さんの姿勢には感服いたします。これからもツマミに魅了?される人を一人でも多く増やしていきましょう!!
土橋 安騎夫(REBECCA)


松武秀樹様
この度の第20回文化庁メディア芸術祭功労賞ご受賞の栄誉に輝かれましたことお喜び申し上げます。平素のたゆまぬご努力とご研究の賜物と感服いたします。
松武さんは冨田勲氏に師事しアシスタントとして、当時日本には数台しかなかったモーグ・シンセサイザーによる音楽制作のスタッフを経験し、またワールド・ツアーを含めたYMOのライブにも帯同、通称タンス・シンセと呼ばれる巨大シンセサイザーを自在に操り、「YMO第4のメンバー」と称されるほど、音楽の才能は素晴らしいものがありました。
松武さんはそうした実績がありながら、それをひけらかすことなく人間的にも純粋で謙虚な姿勢が好感を持てます。
この度の受賞は長年に渡る努力と、音楽に対する純粋無垢な想いがあってのものと思います。
今後も一層のご活躍をお祈り申し上げます。
菊姫合資会社代表 柳 達司



この度、このような素晴らしい賞を頂けたことを大変光栄に思います。
これまで関わってくださった、楽器メーカー、レコードメーカー、メディアなど多くの方々に対しまして、この場をお借りして心より感謝を申し上げます。
これからもシンセサイザーの発展ために寄与して参りたいと思っております。
ありがとうごさいました。

松武秀樹



—– 贈賞理由

松武による先駆的な活動は、モーグ・シンセサイザー・プログラマーの第一人者として展開したユニットLOGIC SYSTEMや自らの作品群のみにとどまらない。
故・冨田勲のアシスタントとして音楽制作に従事し、大型シンセサイザーを操りYELLOW MAGIC ORCHESTRAの世界ツアーに同行し、矢野顕子、BOØWY、松任谷由実ら多数のアルバムに参加、無数のロック、ポップス、CM・アニメーション・特撮番組の名作音楽を支え成立させた、カタリスト=触媒的な人物像も併せて非常に高く評価された。
また、チャリティや後続育成への多大な貢献も特筆すべきである。(森山 朋絵)



<受賞一覧>
アート部門大賞: Interface I(メディアインスタレーション)/ Ralf BAECKER[ドイツ]

エンターテインメント部門大賞: 『シン・ゴジラ』(映像作品) / 庵野 秀明, 樋口 真嗣[日本]

アニメーション部門大賞: 『君の名は。』(劇場アニメーション) / 新海 誠[日本]

マンガ部門大賞: 『BLUE GIANT』 / 石塚 真一[日本]


– 功労賞
飯塚 正夫(コンテンツ・マネージャー)

梯 郁太郎(電子楽器開発者)

髙野 行央(昭和漫画館青虫館長)

松武 秀樹(作曲家/編曲家/シンセサイザー・プログラマー)


文化庁メディア芸術祭 公式HP
受賞作品・受賞者一覧/詳細はこちら
プレスリリースはこちら


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文化庁メディア芸術祭実行委員会
■会長
宮田 亮平(文化庁長官)


■運営委員
青木 保(国立新美術館長)
建畠 晢(多摩美術大学長)
古川 タク(アニメーション作家)


■審査委員
<アート部門>
石田 尚志(画家/映像作家/多摩美術大学准教授)
佐藤 守弘(視覚文化研究者/京都精華大学教授)
中ザワ ヒデキ(美術家)
藤本 由紀夫(アーティスト)
森山 朋絵(メディアアートキュレーター/東京都現代美術館学芸員)

<エンターテインメント部門>
遠藤 雅伸(ゲームクリエイター/東京工芸大学教授)
工藤 健志(青森県立美術館学芸員)
佐藤 直樹(アートディレクター/多摩美術大学教授)
東泉 一郎(デザイナー/クリエイティブディレクター)
米光 一成(ゲームデザイナー)

<アニメーション部門>
木船 徳光(アニメーション作家/IKIF+代表/東京造形大学教授)
髙橋 良輔(アニメーション監督)
西久保 瑞穂(映像ディレクター)
森野 和馬(映像作家/CGアーティスト)
横田 正夫(医学博士/博士(心理学)/日本大学教授)

<マンガ部門>
犬木 加奈子(マンガ家/大阪芸術大学客員教授)
門倉 紫麻(マンガライター)
古永 真一(文学者/首都大学東京准教授)
松田 洋子(マンガ家)
みなもと 太郎(漫画家/マンガ研究家)


■選考委員
<アート部門>
田所 淳(クリエイティブ・コーダ―)
西川 美穂子(東京都現代美術館学芸員)
服部 浩之(キュレーター)
福原 志保(アーティスト/研究者/Google ATAP テキスタイル開発兼クリエイティブリード)
藤川 悠(茅ヶ崎市美術館学芸員)
水野 勝仁(甲南女子大学文学部メディア表現学科講師)


■各賞
高い芸術性と創造性を基準として、部門ごとに大賞、優秀賞、新人賞を選定。
また、審査委員会の推薦により、メディア芸術分野に貢献のあった方に対して、功労賞を贈呈。


主催: 文化庁メディア芸術祭実行委員会
問合せ先: 文化庁メディア芸術祭事務局[CG-ARTS内]
Email: jmaf@cgarts.or.jp / Tel: 03-3535-3501(受付時間:平日10時~18時)