トーク・コーナーのスペシャル・ゲストとして、おりんなどの仏具や神具を専門に制作し、佐波理製鳴物製品のブランド「LinNe」を展開する南條工房の南條和哉氏が出演!
以前番組の中でも取り上げ、松武秀樹がプロデュースした山口美央子の最新アルバム『フェアリズム』の中でも使用している南條公房のおりんの魅力を紐解くトーク・セッションを開催。
当日会場ではおりんの体感コーナーやインスタレーションの展示もあり。お見逃しなく!

メトロ大學 × α-STATION LOGIC RADIO featuring 松武秀樹 “TECHNASMA”

会場: 京都CLUB METRO
開催日: 2022年3月13日(日)
時間: 開場16:30 / 開演17:00 *20時頃終了予定
出演: 松武秀樹
LOGIC TALKスペシャル・ゲスト: 南條和哉(有限会社南條工房 七代目)
MC: Ken Nishikawa

■料金: 前売り 3,500円 peatix ドリンク代別途 / 当日 4,000円 ドリンク代別途
 前売りチケット販売開始: 2月8日(火)10:00〜

■有料生配信: 2,000円 ZAIKO 販売期間: 2022/2/8 10:00am~2022/3/16 11:59pm
 チケット販売開始: 2月8日(火)10:00〜
 配信注意事項:
 ※配信のURLは購入したZAIKOアカウントのみで閲覧可能です。
 ※電子チケット販売プラットフォームZAIKOへの登録が必要となります。
 ※URLの共有、SNSへ投稿をしてもご本人のZAIKOアカウント以外では閲覧いただけません。
 ※途中から視聴した場合はその時点からのライブ配信となり、生配信中は巻き戻しての再生はできません。
 ※インターネットの接続が不安定な場合、配信クオリティが低下する可能性があります。
 ※配信終了日時は、3月16日23:59までとなります。
 ※配信中にStickitsを購入することで、応援投げ銭することが可能です。
 ※Stickitsの購入にはクレジットカード情報が必要となります。

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日本を代表するシンセサイザー・プログラマー/プロデューサー松武秀樹によるα-STATION FM京都でオンエア中のラジオ番組「Logic Radio」と、これまで数々のレジェンドが登壇した京都クラブメトロのイベント「メトロ大學」がコラボレーションしたトーク&ライブ・イベントを開催!
Logic Radio発となる今回のイベントでは、音創りのトリックを解き明かす“テクナズマ”、ゲストを迎えて音にまつわる対話を行う“ロジック・トーク”など、番組でお馴染みのコーナーを公開収録的に実演を交えながら展開。更には、松武氏のプロジェクトであるLogic Systemのライブや番組の人気コーナー”PLAY CANADEON”のパフォーマンスも盛り込み、松武秀樹の歴史と新たな挑戦を存分に楽しめるスペシャルなイベントとなっている。配信もお見逃しなく!
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MORE INFO: 京都CLUB METRO


南條 和哉

南條 和哉 / 有限会社南條工房 七代目
京仏具 「京もの認定工芸士」
佐波理製鳴物神仏具製造
鳴物鋳物師

創業190年あまりの歴史と共に培われた伝統の技術を⽤い、鳴物神仏具という神社仏閣や家庭で使われる⾳の鳴る神具や仏具を専⾨につくってきた国内で数少ない⼯房の鋳物師です。職人歴20年目。
型作りから仕上げまで、⼀つ⼀つ⼿づくりで⾏い、素材は「佐波理(さはり)」という銅と錫の合⾦のみを使⽤。代々受け継ぐ⼯房独⾃の配合率と伝統的な薪を用いた「焼型鋳造」で素材の特性を⽣かし、⼆つとない⾳⾊を⽣み出しています。
2019年には、もっと身近におりんの音色を楽しんでほしいという想いから佐波理製鳴物製品のブランド「LinNe」を立ち上げ、自由な用途で使えるおりんのプロダクトを開発。
その他サウンドアーティストや作曲家へのおりんの提供やコラボレーション、Apple京都でのワークショップの開催など、工房が生み出す音色を発信しています。


LinNe

LinNe

勘三郎りん

宝相華りん

LinNe/南條工房について
・技術・技能
《当⼯房は代々、佐波理製の鳴物神仏具を専⾨に制作している⼯房です》
創業190年あまりの歴史と共に培われた伝統の技術と⼯房独⾃の配合による素材「佐波理(さはり)」を⽤いて、鳴物神仏具といわれる神社仏閣や家庭で使⽤する⾳のなる神具(祇園祭の囃⼦鉦や雅楽の鉦など)や仏具(おりんや伏鉦など)を専⾨に制作してきた国内で数少ない⼯房です。

《音色の素: 佐波理(さはり)》
佐波理とは、銅に錫を多量に含ませた合⾦を指し、古くは正倉院宝物にも⽤いられています。響きと⾳⾊が良いことから「響銅(きょうどう)」とも呼ばれ、⾮常に鋳造が難しい合⾦です。古くから佐波理の⾳⾊には、魔を払い浄める⼒があると信じられてきました。佐波理の配合率は通常、銅 80~85%、錫 15~20% といわれていますが、当⼯房では⾳⾊の良さを最⼤限に引き出すために研究を重ね、五代⽬南條勘三郎が独⾃の配合率を⽣み出しました。

《音色を作る: 伝統の焼型鋳造》
焼型鋳造法とは、鋳型を1つ1つ鋳物⼟・粘⼟・籾殻をこねたもので作り、天⽇で乾燥させた後、窯に⼊れ、薪を焚いて焼き上げてから、⼀度適温まで冷まし、そこに溶かした佐波理を流し込むという⽅法です。そして佐波理の鋳造には、昔ながらの薪を使った「焼型鋳造法」が⼀番適しています。当⼯房は、佐波理製の鳴物を伝統的な薪を⽤いた焼型鋳造法で製作する国内で唯⼀の⼯房です。

《音色を仕上げる: 切削加工》
鋳造した佐波理の鋳物は、⾮常に硬くそのままでは割れてしまうため柔らかくする熱処理を施します。柔らかくした鋳物を⼿作業で削りと磨きを繰り返し⾳⾊を調整します。削り終わった鋳物を、硬くもどすためにもう⼀度熱処理を施し⾳⾊を仕上げます。真の⾳がブレていないか、余韻がしっかり響くかなど、おりんを何箇所も叩き⾃⾝の⽿で⾳を確認して、⼯房として納得の⾳⾊に仕上がっているかを検品し、唯⼀無⼆の⾳⾊をつくります。

《無駄のない材料の使い⽅と⼯程》
鋳造後の鋳型は⼀度切りしか使えませんが、使⽤後は粉砕し、ふるいにかけ鋳型作りに再利⽤します。鋳物を削った時に出る削りカスや⾳⾊に納得のいかない不良品は、鋳造時に溶かし素材として再利⽤します。また鋳型作りで⼟をこねるために使⽤する⽔は、⼀年を通して溜めた⾬⽔を利⽤しています。このような材料の使い⽅や⼯程のおかげで、⼯房の廃棄物を極⼒減らすように⼼がけています。 

《仏具のおりんの状況》
現代のライフスタイルやお寺との繋がりなどが変化していく中、仏壇のサイズや様式が変化しそれにともない、仏具の「おりん」の形や価格も変化してきました。卸問屋に商品を卸すという流通のため、ユーザーのニーズや声を聞く機会もなく、⾃社の技術や魅⼒を伝えることが難しいこともあり、年々売上の減少が続く状況になっていました。

《あたらしい商品開発のための挑戦》
2018年、商⼯会の販路開拓セミナーに参加したことがきっかけで、⽇吉屋の⻄堀⽒に出会い、「JAPAN BRAND PRODUCE SCHOOL」開校を知り参加の申込みをしました。それまで商品を新しく開発するについて、何から始めたら良いかもわからず、デザイナーやプロデューサーとの繋がりもなかったため、そのような協⼒者をみつけることが難しく、また協⼒者の⽅がどのような考えを持って⼀緒に開発していくのかをこのスクールで学び知りたいと思い参加しました。そして⼀年間、セルフプロデュースをするという⽬標でいろいろと学びました。また同時期に「京都職⼈⼯房」という職⼈を⽀援する団体にも参加し、商品開発ゼミやライティング、デザイン、など⾃⾝のスキルアップをするための講座を受けたりと、他業種との交流をしました。

《ブランド「LinNe」の⽴ち上げ》
この唯⼀無⼆の⾳⾊をもっと⾝近に楽しんでほしいという思いで、⾃由な⽤途で使えるおりんを開発し、2019年3⽉に「LinNe]を⽴ち上げました。

《⾳⾊を作り届けることで繋がる世界》
仏具のおりんの⾳⾊を聞くと皆さん、「いい⾳⾊」と⾔ってくれますが、なかなか聞く機会がなく仏壇を持たない家やおりんのことを知らない⼈たちが増えています。LinNeを⽴ち上げたことで、今まで仏具のカテゴリーでは届かなかった⼈々に⾳⾊を聞いてもらえる機会が⽣まれました。そして⾳⾊の魅⼒を発信することで、現代のライフスタイルの中でのニーズも⽣まれてきました。澄んだ⾳⾊と美しい余韻を、⽇々の暮らしの中で⾃由に楽しむことで、⾳⾊が⼼に寄り添い豊かな時をつくります。例えば、癒やしのリラックスタイムに、忙しい合間のリフレッシュに、クリアな気持ちで集中⼒アップに、⽇々の祈りを習慣にするために・・・⾳⾊を作り届けることで、ユーザーさんから様々な使い⽅や意⾒、感想などを教えてもらい、皆さんに提案しています。また⾳⾊を知ることで、仏具についての知識や伝統の技術、仏教などに興味をもっていただけるきっかけにも繋がってきました。この活動を通じて後継者の育成の問題解決にも繋げていければと考えています。2022年には、⼯房横に⾳⾊の魅⼒と提案を体感するためのショップをオープン。ファクトリーツアーを開催し、素材や伝統技術の認知に努め、地域の観光にも貢献できるお店作りをめざします。

《⾳⾊から⽣まれる様々なコラボレーション》
⾳⾊の魅⼒を発信することで、サウンドアーティストや作曲家、企業に興味をもってもらいコラボレーションする機会が⽣まれました。
・アップルストア京都でのiPadでおりんの⾳⾊を使ったワークショップの開催。
・サウンドアーティストと共同でインスタレーションを制作。
・作曲家や演奏家へのおりんの提供、協賛
・ホテルのBGM制作のための⾳⾊の提供

《LinNe の詳細》
有限会社南條工房
LinNe
南條和哉
〒611-0041
京都府宇治市槙島町千足42-2
Tel/Fax : 0774-22-2181
Mail : info@linne-orin.com
URL : https://linne-orin.com/
Instagram : https://www.instagram.com/linne_orin/
Twitter : https://twitter.com/linne_orin
YouTubeチャンネル : https://www.youtube.com/channel/UCpvmvGGBHN68xwr0Uu1tpqA